NAPALM DEATH : Mark “Barney” Greenway(vo.)インタビュー

ラジオでの発表はしておりましたが、サイトでのアップがしてなかった為にリクエストの多かった<NAPALM DEATH>のヴォーカリスト:バーニーのインタビュー!!

1982年に英国バーミンガムで結成し、グラインドコア自体を形成したと言っても過言ではない歴史的バンドの人物です。

日本の初期80’Sハードコアにも触れる内容で身震いしますよ…いや、その辺の音楽も大好きな僕はしてました!!

Interview. Mark “Barney” Greenway Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIAinc. 代表)

 

・NAPALM DEATH Official Web Site

・NAPALM DEATH Official Twitter

・NAPALM DEATH Official Facebook

・NAPALM DEATH Official Instagram

 

● 昨年は<Shane>氏にインタビューさせて頂きました。

個人的にも<NAPALM DEATH>のライヴは過去4公演も観ています。

音楽に深くのめり込んだ【 切っ掛け 】のバンドで有る貴方達にインタビュー出来る事を光栄に思います。

貴方達の影響で現在、ラジオ/雑誌/イベント/店舗の活動が出来ていると思っていますので…本日は宜しくお願い致します。

 

  BARNEY

オォ!有り難う!(笑顔)

 

● さて、来日公演も本当に可成りの回数になっています…(※…と、ここで質問の途中だったのですが、バーニーは答え始めます!)

 

  BARNEY

本当に俺達は恵まれていると思っているよ!

『日本にコンスタントに来日し、ライヴを出来るか?』って事が、どれだけ難しい事かは俺達もよく分かっている。

どんなタイプの音楽でも、日本に何度も来れるってのは実用的な意味合いからしても難しい事だから、来日のオファーをこうやって何度も受けているって事はラッキーだと思っているよ。

君を応援してくれている代表として『本当に有り難う!』と言わせてくれ(微笑)

俺は日本が本当に大好きで、実は昨年末にプライヴェートで3週間くらい滞在したんだ。観光でメジャーな場所のみならず、色んなマニアックな所にも遊びに行ったんだよ。

 

● そうだったんですね。では質問の続きを(笑)

日本に対しても少しずつ理解度は増していると思うんですね。

そんな貴方に【 日本の変化してきている部分 】を感じたりしますか?

“良い面 ”と“ 悪い面 ”を一つの参考としたくお聞きしています。

 

  BARNEY

ただ、今の世界の状況だと一般的に財布の状況が厳しくなっている筈だよね?

どの国でもお金が無くて余り出掛ける人がいなくなっているからね。

その点を踏まえて、やはり集客の難しさは以前に比べたら感じるよ。

だけど、それ以外には日本に対して凄い変化しているとは感じてない。日本のオーディエンスの熱く気持ちが伝わる声援は変わっていないしね。

それは一部のバンドに比べたら、俺達は幅広いファン層が有るからかな?と推測は出来るよ。

ハードコア/メタル/パンクの全ての要素を感じれるのが俺達のバンドだからね。

一つの特定的なサウンドでは無く、あくまでもミックスされたサウンドだと思っているから。

ライヴをしていても、その色んなシーンからのファンが集まってくれるから、こんなに来日公演を実現する事が出来ているのかな?と思っている。

後はここまで日本のファンに大事にして貰っている理由は、俺達が『日本の80’Sハードコアミュージックに影響を受けてきた』と昔から公言しているのも一つの理由なのかな?と思うね。

未だに日本のバンドの影響は<NAPALM DEATH>に与え続けているし、未だに大きい存在だよ。

その辺を隠さず言い続けてきたのが、日本の人達に親近感を憶えてもらっているかも知れないな。

 

● おぉ!!実はその辺を後でお聴きしたかったのですが、続けてお聞きします。

その通りで僕が日本人だからこそ、お聴きしたい事なのですが、「初期JAPANESE HARDCORE 」のどの辺に、他とは違った魅力を感じているのですか?

バーニー達にとっての未知数の音楽性が、彼らに有ったりするのですか?

残念ながら国内では、海外の方が驚く程にアンダーグランドの存在で有り、聴かれていない状況なんです。

これほど世界的に影響を与え続けているバンドが日本にいるのを、知っていない音楽ファンが多いのが現状なんですよ。

 

  BARNEY

そうだね、その辺の実情は俺も知っているよ。

アンダーグラウンド事情に詳しくないと、その辺の音楽を知らないってのは想像はつくよ!

<DEATHSIDE>や<GAUZE>、<OUTO>や<SYSTEMATIC DEATH>などといった世界的にも伝説的バンドだとしてもね。

その辺のバンドをイギリスの俺達が何故に知っているかといったら、そういう世界の音楽シーンにデビューする前から興味が貪欲にあって、世界中のハードコア/パンクファン同士で「カセットテープのトレード」を行なってきたからさ。

その中で、当時の日本の最高のバンド達にも出逢った訳で、イギリスでだって一部のコアなファンの中で知っている範囲さ。

ただ、単純に最高に格好良いハードコア/パンクだから、或いは日本のカルチャーに興味が有るから、どっちから入っていくかは分らないけど、一旦入ってその辺の日本のハードコア/パンクを知ってしまったら…現在の欧米のハードコア/パンクファンだって夢中になる様な凄いバンドなのは間違いないんだよ。

それ位に日本のバンドは凄いサウンドだと本当に思うよ、ずっと今でもね。

それで<NAPALM DEATH>としても、微力ながら協力していきたいと思っているんだ…<SxOxB>が一番最初でツアーに誘ったりしたんだけどね。

そのツアーでヨーロッパにおける「日本のハードコア/パンク」の格好良さや凄まじいエネルギー対する認知度を上げる事に貢献できたかな?と。

実際に<SxOxB>は凄いバンドだしね!

 

● 今の時代は音楽だけでなく全てのカルチャー情報が誰でも手軽に聴ける/見れる時代になりました。

理論的に言えば「手軽に音楽に触れる事が出来る=音楽の力が広がる/強くなる」と言えますよね?

しかしながら、僕からすると逆に「手軽さ過ぎる/簡単に得れる=狭まっている/弱まっている」様な感じがして、実際はパラドックスな状態に感じています。

科学の進化と共に「欲や集中力」が散漫になり、日に日に薄まっていく様に感じます。バーニーはどちらに感じていますか?

 

  BARNEY

そう!!そうなんだよね!!それは俺も全く同じ様に感じているんだ。

で、話はちょっと離れるし、俺の認識不足なのかも知れないが、俺が聞いているのは「日本の音楽ファンはパンク/ハードコアとメタルのファンが一緒ではない」…別れているって事なんだ。

ヨーロッパの方では、その2つのエクストリームな音楽シーンは割とミックスし始めて結構経つのだけど。

パンクスがメタルのライヴに/メタルキッズがパンクのライヴにって、共存し始めているって事だね。

逆にその辺を後でヒロに質問したいね(笑顔)

で、<NAPALM DEATH>に関して言えば、さっきも言ったが俺達自身が最初から『分けて考える必要なんて無いよな!』って思っていたし、全てのシーンを包括(包む/全ての意味を知る)する姿勢で活動を始めたし、その考えがバンドの為にもなっている。

此処まではヒロの質問に答えていないのは分っているが、先ずは言っておきたいんだよね。

 

● 勿論、日に日には微量ながらその両者のファン層はクロスしていっているとは感じているけど、実際はまだまだ全然だと思う。

日本国内でエクストリームな音源を…特にパンク/ハードコアを中心にセレクトしていたお店自体が、スラッシュメタルだったり、デスメタルだったりと取扱うジャンルが広くなっていったってのも大きいとは思うよ。

でも、それはどっちがスタートでも良いけど「エクストリーム音楽」を聴き続けていれば、必然と他のジャンルの暴力的な部分/危険な部分に惹かれていくのは当たり前な訳で。

極める事は不可能だけど、パンク/ハードコアの激しい部分を、ほぼ理解したら他の激しさを求めるのは、パスタから拉麺に興味を持つと一緒で大きく見れば、同じ麺類の食べ物な訳で、美味しいか?不味いか?だけだからね。

でも、日本はやっぱり食事に例えるけど、アメリカやヨーロッパの洋食/和食/中華など、何でも美味しければ楽しむわりに、音楽に関して言えば線引き…つまり閉鎖的な考えの人が多いと思います。

ラジオ番組にしたってそうですね。

だから「それ」をする人がいないので、どうせ流れもしないだろう無駄なリクエストするのでは無く、僕自身が番組ナビゲーターになってオンエアしていこう!って思っているんですね。で、此処に今いると(笑)

 

  BARNEY

なるほど!その「例え」は最高だね!非常に分かり易い(微笑)そういった「レッテル」を貼ってしまうのは、どの国でも、どのカルチャーでも有るよね。

でも、考えてみればパンクの姿勢って『THINK FOR YOURSELF:自分で考えろ!』っていうのが有った訳で、何か面白そうだな?と思えたのなら、世間の目など恐れないで、ドンドンと見るべきだし聴くべきだし経験してみるべきだし…それによって自分の人生も本当の充実を得れるのだからね。

 

● そうだよね!流行や周りに合わせてのチョイスだと、得れるとしても結局「まやかしの満足感」で、結局は時間と経験の無駄になっちゃうからね。

 

  BARNEY

パンクって本当に「OPEN MIND」が主旨だった筈なのにね。限界も無し/バリアも無し/自由に考えるって事がパンクだった筈だ。

そういった一部のメディアがコントロールし盛り上げたものや、ニュースに取り上げられていたから…そういったものに乗っかるのでは無くて、自分自身で探す事が…自由をもっと愛すべきだと思う。

だからこそ『パンクだから他のものは受け付けない!』って事は、実際は有り得ない筈なのにね。

人間て…なんか…自覚は無くても何処かで「線引き」してしまう習性が無意識に有るもんなんだよね…

 

● …そうだよなぁ(苦笑)…では、僕はDJイベントやラジオで<NAPALM DEATH>と一緒に<THE BEATLES>や<STEVIE WONDER>を流すしたりするんですね。

格好良いという1つの共通点でね(笑顔)

貴方を本当の意味で“ 音楽を愛している方 ”と思っているので質問します。

どんなジャンルでも構いませんので、個人的にいつ聴いても満足する【 メロウでソフトなバラードナンバー 】が有ったら教えて下さい。

やっぱり貴方の歌詞の面を考えたりすると<BOB DYLAN>や<BOB MARLEY>や<JOHN LENNON>だったりするのかな?とも思ったりしますが…

 

  BARNEY

(即答で)おぉ!!<STEVIE WONDER>は俺も大好きなんだよ!!

特にアルバムの「HOTTER THAN JULY」ともう一つは…う~ん…タイトルが急に忘れてしまったがもう1枚のアルバムの2つが大好きさ。

俺自身は<NAPALM DEATH>もその前のバンド(※BENEDICTION)でも、同じ様にエクストリームな音楽をしているけど、だからって世間で俺達の様な音楽を敬称する「クレイジーな音楽」ばかりが好きって訳ではないからね(苦笑)

激しさだけに拘っている訳では無いし、耳が「良い音楽だ!」と判断し、告げてくるのであれば、どんな音楽だって素直に受け入れているよ。

<BOB DYLAN>も大好きだ。彼のリリックはやっぱり凄いよね。あと考えてみると……<CARPENTERS>が凄い良く聴くよ。

やっぱりカレン(ヴォーカルで妹)の歌声は本当に素晴らしいよね!!

他にもいるとは思うけど、なかなかこういう時に限って浮かんでこないからなぁ…(微笑)

さっき君から「パラドックス:同裏に合わない/矛盾している」って言葉が出たけど、<CARPENTERS>の曲って聴いているだけだと、美しいメロディーって印象しか残らないけど、その反面では「凄いダークな部分」が彼女達には付きまとっている。

特にカレンは不安に苛まれ、鬱になって、最後は拒食症で亡くなってしまう(僅か32歳)結果に終わった。

そのただ美しいだけではない裏の部分を知って聴くと、余計に惹き付けられる部分…そうパラドックスな部分に魅力を感じてしまうんだよね。

 

● 有り難う!!

この辺はきっと、彼自身に質問している人がいないのかな?と思って、凄い興味が有った事なので聞けて嬉しかったです。

 

  BARNEY

『他にどんなエクストリームなバンドを聞いています?』って質問は多いけど、こっちの側面を聞かれたのは、確かに初めてだな。

俺だって単純に<MUSIC LOVER>だから、皆と一緒で好きなのもあれば、嫌いなのもあるよ(微笑)ただこういう音楽をしているからって「ジャンル限定」で聴いているって事はないさ。

 

● そうですよね!

 

  BARNEY

と言いつつも、一番のフェイバリットはやっぱり「カオスティックな音楽」だけどね。

 

一同:大爆笑!!

 

● 次の質問は歌詞についての質問です。初期の頃はこういう言い方は失礼かもしれませんが、ストレートな「ポリティカル・メッセージ:政治的な発言」が多かったと思えるのです。

近年の作品でも、皆さんがポリティカルという言葉を貴方の歌詞に対して表記しますよね。

ですが、僕からするとポリティカルというよりも近年の作品は、もっと純粋に「対人間性」に対するメッセージと言えば良いのでしょうか?もっと原始的で根本的に人間自身の「個」に対してのメッセージって感じがします。

今の時代で「国」や「政治」や「人種」などは関係無く、一つの人間として弱くなってしまった部分って一体なんだと思いますか?

僕はやっぱり「無難性」だと思うんですよね。以前から有りますけど、何故かそれが一番大事に考えられているって思えるんですよね。

 

  BARNEY

良い質問だね!確かに「ポリティカル」って言葉は誤解を招く言葉であるよね。

以前に比べると凄い簡単に、この言葉が使われているよね。

例えば誰か特定の人間が様々な原因において搾取を受けているとすると、『この問題は果たして政治的な問題なのか?』となるけど、俺は『いや、これは人道的な問題なんじゃないか』って思うんだ。

「ポリティカル」って言葉は、政府や国を仕切っているシステムを指すけど、俺達バンドの人間がそれに関わっているかといえば、其処から全くかけ離れた人間ばかりな訳で、そういった人間の政治的なポリティカルって言葉を起用するのは「無意味」なんじゃないかな?って思う。

だから俺達が指摘しているのは「人道性」や或いは「非人道性に対する怒り」…それを根源として生まれてくる様々な問題を訴えているつもりだからね。

人間ってのは、この世の中を誰が仕切っていようとも、それに関わらず生きていく権利が有る筈だ。

他の人間にそれを蹂躙される事(踏みにじる事)は絶対に許されない事であると。

俺に言わせればそれは純然たる事実な訳で…こういう言い方は余りにも単純過ぎるかもしれないが、それを踏まえて考えると俺達の言っている事は政治的ではなく、人道的って事だよね。

政治的って事で、俺達を『左翼的思想だ!』と言う人もいるけど、それは全く違うね。

 

● なるほどね。よく分かりましたし、僕の受けたイメージも間違ってなくて良かったです(笑顔)

さて、僕はよく音楽を【 色合い 】やで表現して伝える事が有ります。

アルバム“ 3枚目 ”の頃と“ 最新作 ”の現在の色の違いを感じたりしますか?

まぁ感覚の質問になります。(笑)

僕は3枚目を赤と黒が混沌と混ざり合った感じ/最新作は青と灰色が綺麗に形状された感じがしています。

熱さ…炎の色合いが違うって思えるのですが…

 

  BARNEY

オォ!君の言っている事は…ニュアンスは何となく判るよ!実際に何かを聴いて色合いを感じるって行為は、凄い「心理的な考えをする人」って聞いた事がある。

人間の心なり頭なりに訴えてくる感情が色に見えてくるっていうのは、俺も聞いた事があるよ。

実際にどういった原因か?までは調べては無いけど、質問している意味は凄い判るね。

そうだなぁ…俺がメンバーとして加入する以前から、既にバンドの一員だった様な人間だから…本当にローカルな中のローカルなシーンでお互いに活動を続けていたからね。

例えばアルバムの「SCUM:1997年リリースのファーストでBARNEYは不参加」だと、もの凄い焦点の絞られたアルバムだったと思う。

俺は聴いていて「押しつけられる」って訳では無いが、何か「自分の生き方を方向付け」してくれた様なアルバムだと感じた。

だからこそ俺にとってはあのアルバムは明確な方向を教えてくれたって事で凄い「クリア:透明」な色を感じるんだよねぇ…。

 

● クリアですか!?それは驚いたなぁ!!

なら現在の色合いはどうですか?アルバムとしてもバンドとしても?

 

  BARNEY

そうだった!ゴメンゴメン。

今のバンドは「マルチカラー」だと思うね。最近のアルバムとしても色んな色が入ってきているんだ。

音楽的な味わいもマルチになっているしね。

昔から良い曲ってのは書いていたし、加入当初のアルバムは…今も勿論その部分は有るけど兎に角、全力疾走で全力投球な感じが全編だった。

でも最近はそれだけでは無いしね。

あと、影響源もあからさまなアーティストだけで無くなったのも大きいよ。

例えばニューヨークのバンドで<SWANS>だったりとか<SONIC YOUTH>とか。

後は<MY BLOODY VALENTINE>の影響も凄い受けたね!!あの辺のバンドも今の<NAPALM DEATH>に影響を与えたのが大きいよ。

もしそのバンド達を意識して聴くと,実は分かり易くハッキリとアルバムの中で音が鳴っていたりするんだ(微笑)その辺を考えても最近は「マルチカラー」って言えるよね。

 

● 意外なバンド名<MY BLOODY VALENTINE>が出てきてビックリしました!

 

  BARNEY

そう(笑)外から見たら意外なんだよ。

でも俺達にとっては当たり前なんだよ。

曲を書きながら頭の中にはそういったバンド達の音も鳴っている訳でね。

本当にこういうバンドであってもさ、影響は様々に受けている。逆に口に出さないバンド達の方が不思議だね。

 

● 僕は活動範囲が広いため様々な方がこのインタビューを読んでいたりします。

ファンに対してのメッセージはもう沢山伝えたと思います。

なので今回、初めて激しい音楽に興味を持ったり、貴方の考え方に興味をもった方にメッセージを貰えますか?

 

  BARNEY

先ずは初めて俺達の様なエクストリームな音楽に興味を持ってくれた人に。

その「オープンマインド」な気持ちを大切にしていって欲しい。それがどんなに大事な事なのかって事をね。

今までの君との会話でも頻繁に出た通り「こじんまりとした文化の箱」に治まって満足している人がどれだけ多くいる世の中なんだ!って事が有るよね。これは本当に悲しい事実なんだ(苦笑)

脳と耳は本当に直結しているのだから、耳から新しい情報をいれてやれば、それが「ポジティヴなインパルス」となって脳に届く筈なんだ。

例えばUKだったら<JOHN PEEL SESSIONS>って言うBBCラジオの名物番組が有って、基本的にはインディーものだけど本当に片っ端から何でもオンエアしていたんだ。

音楽性には何の制約も無く全てのジャンルが流れていた。

他の番組だと、メタルだけ/ポップスだけ/レゲエだけ…といった感じで一つのジャンルだけしか聴けないって中で、彼の番組を聴けば色んな音楽に出逢える。

君の番組もきっとそうなんだろうね!

俺はラジオにはこう思うんだ『サプライズをもっとくれよ!もっと違う音楽を沢山聴かせてくれよ!』って。

自分から探さなくても、たまたま出逢ってしまったサプライズ…つまり普段聴かない様な音楽ってのが「ラジオ」から生まれるものだと思っている。

皆も聴く側として、もっと色んな音楽に触れていって欲しいなと思うよ。

 

● 僕のラジオも金曜日の19時~と土曜日の23時~の最高の時間帯に放送していて…それはオフィシャルサイトも同じだけど、同じUKでも<TRAVIS>と<NAPALM DEATH>を同じ感覚で特集したりしているだよね。

 

  BARNEY

そうか!それが俺の求めている情報を提供する人間だと思うよ。

出来る事ならキミに、誰も知らない様な事をスタイルも問わず「良いと思う事」であれば、どんどん紹介し続けて欲しいと思う。

やっぱり聴いてしかるべき音楽なのに、インディー過ぎて皆の耳に届かないって事が本当に沢山有る訳だから。

コレはちょっと悪口に聞こえるかも知れないけど、『本当に皆は“THE X FACTOR”で出演している人達の音楽を聴きたいと思っているのか?』って事だよ(苦笑)

 

※…THE X FACTOR…英国のテレビ番組で、まぁ世界各国で流行っている音楽オーディション番組。つまり裏で仕組まれている感じのする素人発掘音楽番組って言えば分かり易いでしょうか?(笑)

俺はそう思わないんだよね!日本にもそういった番組が有るかも知れないから、俺がそういった発言をすると…取りあえず…ね(笑)大体どの国にも1つは有るんだよな。

 

● 有りますよ!勿論ね(笑)

有難うございました。最後に僕の今後の参考までに今日のインタビューの感想をお願いします。

 

  BARNEY

いや、コチラこそ本当に有り難う!凄い良かったと思う。

特にキミは音楽の視野が本当に広いって事実が嬉しかったね。

今の時代で、そんな感覚でインタビューする人は悲しいけど世界中で本当に居ないんだよ。

珍しいと思うよ、キミみたいな感覚は。

だから質問自体も面白かったし、このまま続けていって欲しいね!

 

● 貴方が活動を続けている間は、僕も活動を止めないとだけ約束はしておきます(笑顔)

 

  BARNEY

(日本語で)アリガト!また逢おうな!

 

<あとがき>

以上になります。

まさか最初に彼等の音楽に出逢ってから20年位経ちますが、その時はこうやってインタビューするとは思ってない訳で。

そして未だに異質な存在ってのが嬉しい気持ちと、此処まで長く前線で活動を続けていても音楽シーンの変化が訪れないが為の異質感も悲しい気持ちになったり…。

彼の言う通りに、このインタビューで沢山の方が彼等の音楽に触れる機会になったら嬉しいなと思います。そして今年の2012年2月28日に通算14枚目の新譜リリース(輸入盤)が決定しております。

そちらも是非!!ジャケが初期の様で期待大です。

 

 

『1989年のイギリス公共放送局で放送された番組映像がコレ。日本でいったらNHKみたいな感じ?誤解を招くかも知れない表現だけど僕がもっと有名になりたいと思う理由はこういった事を日本でしたいからです。誰かに期待するくらいなら自分で目指した方が可能性がまだ有るって思ったんだよね。もっと頑張るぞー!!』

 

『目下最新アルバムからのPVはこちら!』

 

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