<BIG NEWS>
“二度あることはサンセルコ”
2019.02.09 SAT open 17:30 start 18:30
LIVE at Shindaita FEVER
act THE CIGAVETTES / HOLIDAYS OF SEVENTEEN
山本幹宗がギターを務めるバンドTHE CIGAVETTESが一夜限りの復活。
しかもHOLIDAYS OF SEVENTEENも同時に復活します。
詳しくはこちらを。

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日頃から私はお店やラジオ、そしてイベントなどで全てを選ぶ(CHOOSE)訳です。
まぁ、普通に生きている以上は基本的に全ての方々、選ぶ作業に追われていると思います。
私も一応表に出る様な生き方を選んだので日々脳内で選び続けてる次第です。(だからこそ休日は人任せにしたい願望があったりするのですが…)
仕事も関わってるので、その選択がその後の結果に繋がるので重要では有りますが、直感と同じ様に心通わす相手の選択を非常に興味深かったりしますし、影響も受けたりします。
その興味や影響は簡単に情報が手に入るし目に入ってくる時代だからこそ、昔と変わらず私自身が好きな方々のみを対象とします。
それはデザイナーだったり、ミュージシャンだったり、お客さんだったり様々です。
当たり前ですが、情報量の大切さよりも、誰からの情報かが私にとっては最重要であります。
そんな流れで新たなリニューアルしたサイトで、コラムとは違った不定期の連載を考えた時に浮かんだのがこのトピックです。
昔から私が大好きな書籍は「音楽のレビュー本」だったりします。
ジャケットと写真と詳細や解説などが沢山載ってる本と云えば分かり易いでしょうか?
このトピックでは私のリスペクトする方々の選択を紹介していく形ですが、選択する題材は私で選んでリクエストします。
音楽だけに限らず様々な選択をして貰います。なのでカルチャー全般のレビュー本ってイメージを持って貰えたら幸いですし、皆さんの新たな切っ掛けになれば嬉しいです。
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山本幹宗 Twitter:https://twitter.com/the_cigavettes
山本幹宗 Instagram:https://www.instagram.com/kanji23/
説明が長くなりましたが、(私の中で)記念すべき最初のお相手(Dr.CHOOSE)は山本幹宗さんです。
解散した<THE CIGAVETTES:ザ シガベッツ>のギタリストであり、メイン・ソングライターでも有ります。
現在も【 くるり 】や【 銀杏BOYZ:峯田和伸 】、【 BOOM BOOM SATELLITES:ブンブンサテライツ 】など様々なアーティストのライヴでギタリストとして活躍しております。
彼との日常の会話で私は知ってますが、ギタリストとは別にプロデュースや編曲等、様々な活動で忙しい彼です。
私が彼から聞いてる限りでは現状で少なくとも3アーティスト有りまして、その一つは11月21日(水)にリリースされる私も大好きな“あの方”の音源に編曲でクレジットされております。
artist:木村カエラ
album:¿WHO?
release:2018.11.21 RELEASE

そんな彼とは当然ながら【 THE CIAGAVETTES 】時代からのお付き合い。
彼等の登場した当時は「ビッグマウス」のイメージも強く、予想としては凄い仲良しになるか/もの凄い仲悪いかの何方かで、中途半端なお付き合いは無いなって思ってました。
そして【 HOLIDAYS OF SEVENTEEN 】と【 QUATTRO 】の3バンドでのTOURで初めて逢う機会が。
終演後の可成り遅い時間帯に以前から交流有る三浦太郎くん(HOLIDAYS OF SEVENTEEN)が私に駆寄り、『もし大丈夫だったらなんですが、東京に戻る前に幹宗くん達も博美さんの家でシャワー借りれないかと…』
承諾してその後に彼と挨拶したのが、ファースト・コンタクトでした。
その時は短い時間でしたが、直ぐにまた逢う事になり(私のイベント「COLOUR SCENE」にバンドをゲストに招いた様な気がします)、
その時は確か朝まで二人で吞みながらソファーに座って音楽談義していたのは強く記憶に残ってます。
朝日が差し込む頃には「宇宙とクラシック」の話を淡々としてた様な気がします。
【 THE CIGAVETTES 】解散後は、以前より逢う機会は減りましたが、それでも上記のバンドのライヴの際は連絡貰ったり、普段も何か有ればお互いに連絡を取り合う関係が続いています。
これは絶対に伝えたい事ですが、彼は定期的にお買い物してくれてます。
分かって貰えると思いますが、東京にいる彼がわざわざお買い物してくれるのです。
その彼の私に対する気持ちが痛い程に伝わるので本当に嬉しいです。
ギターを弾く佇まい、そしてあの作曲能力とコーラスワークのセンス、
本当に大好きなギタリストと仲良くしてる私は幸せ者だと思っております。
上記の様に仲良しとは別に本当に才能有るアーティストである彼。彼の選ぶセンスや捉え方、そして膨大な知識は本当に興味深かったりします。
数少ない音楽を語り合える仲間だったりします。
そんな彼にぶつけた題材はこちらです。
■ 音の良いアルバム
音が良いと言っても、一概に綺麗な音がって訳では無いですし、当然ながら人それぞれの好みや捉える側面によって違います。
ですが、今回は純粋に音質が優れてると云う点に絞ってチョイスして貰います。
良いスタジオで良いミュージシャンが参加していても、必ずしも良い音の作品になるとは限らないのが不思議なところ。
プロフェッショナルな耳を持つ男が聴いた時に驚く程に音が良いアルバムは一体どの作品でしょうか?
それではお楽しみ下さい。
<山本幹宗:セレクトアルバム>
artist:BECK:ベック
album:SEA CHANGE
release:2002.09.24

とにかく音が良いといえばこれ。
もちろん内容も言うことなし。
リファレンス的に聴くことも。
artist:THE REVIVALISTS
album:MEN AMONGST MOUNTAINS
release:2015.07.17

ここ数年の作品だとこれが一番。
とにかくナウいプロダクションですね。
ハイファイ、そしてシブい。
バッターでいうと柳田悠岐。
artist:MICHAEL JACKSON
album:THRILLER
release:1982.12.01

デジタル過渡期のサウンドにロマンを感じずにいられない。
繊細で太い。
ピッチャーで言うと全盛期の星野伸之。
それでは、お楽しみください。

どうでしたか?
私は2枚目の作品を持ってないので直ぐに購入した次第です。
続いては私の3枚を御紹介します。
<遠藤博美:セレクトアルバム>
artist:MICHAEL JACKSON
album:INVINCIBLE
release:2001.10.30

リリースから17年たった2018年の今現在。
データでは無く「4万枚」のフィジカル音源(CDやRECORD)を所有中の私ですが未だにこの作品以上の音質に出会っておりません。
この硬質なサウンド。まるで将来に音楽業界がデータ社会になるのを予想したかの様な完璧なクオリティー。
この作品の音質の凄さはその部分だったりします。聴く側のシステムを選ばないサウンドなんです。
スマホだろうとラジカセだろうとカーステだろうと自宅のオーディオだろうと全て均一して同じ完璧な音に聴こえるのが凄いんです。
もう一度言いますが2001年にリリースした作品にも関わらずです。
実際に私はDJをしますので、クラブなどの大きなシステムでもこの作品を選曲します。
大きな音量でも本当に凄まじい音質だと分かります。ただ感動に関しては自宅のオーディオでも一緒なんです。
勿論、中身も最高です。唯一の弱点はジャケットと収録曲の多さだけかなと。
楽曲自体は全編素晴らしいので、これを2枚組と云う意味では無く、完全に分けて時期もずらしてリリースしたら良かったかもとは毎回思います。
なにせリリースする時に100曲から選曲したと云われるアルバムで、この時にレコーディングして未だにリリースしてない楽曲が有る筈なんです。(実際に2016年にアン・オフィシャルの未発表音源が発売されていたりします)
僕が死ぬまでに絶対聴きたい音源だったりします。早くオフィシャルでリリースして欲しいです。
当時は評判が本当に悪くて、彼のアルバムで最も売れなかった作品。
天の邪鬼では無く、私はこの作品が彼の最高傑作と思っております。
楽曲も全盛期と云われる時代と負けてないし、実際に歌唱力だけ考えれば、この作品が最高峰と思ってます。
特に1曲目〜3曲目までの流れが凄過ぎて、アルバムがこれで終わった錯覚に陥り、いつもまた1曲目に戻して聴くループ状態に(勿論4曲目からも最高の楽曲が続くのですけど)
売れなかったからこそMVも全然制作されなかったのが悔やまれる1枚です。
パーフェクト。
追伸:死後にリリースされた音源で本人が歌ってない説も有りますが、実際に私も数曲は『あれ?これって誰?…』って噂になる前に思いました。ただこの作品の後に制作した楽曲なら、声や歌唱が変わってる可能性も有るので一概に違うとも思えない派です。
artist:Mötley Crüe
album:Mötley Crüe
release:1994.03.15

歴史も長く、今ではアメリカを代表するハードロックバンドとなった彼等の6枚目となるフル・アルバムです。
先程のマイケルのアルバム同様に全体的に素晴らしい音質なのは当然ですが、特に凄いのが「ドラム・サウンド」です。
生のライヴで聴くドラムより生々しいです。目の前でリアルなプレイを聴いてる様な完璧なサウンドです。
正直私の中では信じられない表現とは思いつつも、本当にそう思うんです。
僕がレコーディングするならこの音源を持っていって、エンジニアやプロデューサーに『最低でもこのサウンドの質感で』と渡します。
この作品のプロデューサーは1991年に「METALLICA」がリリースした5作目となるフル・アルバム「METALLICA」と同じカナダ人の「BOB ROCK:ボブ ロック」さんです。
この方はプロデューサーだけでなく、エンジニア含めて関わったアルバムは可成り化物大ヒット作が多くて凄い方です。
今やTRAP MUSICシーン含めてPCで制作した音源が大ヒットする時代になり近年は余り話題になりませんが、ドラムの音を作らせたら最高峰だと思ってます。
80年代後期から90年代の彼の創ったサウンドは殆んどが良いのですが、1番はこの作品だと思ってます。(2番目は「VERUCA SALT:EIGHT ARMS TO HOLD YOU」です)
ヘッドフォンでもスピーカーでも良いので、大きな音で聴けば1曲目からビックリする筈です。
因にこの作品は彼等の唯一のヴォーカルが違うメンバーでの作品となり、当時はグランジ・ブームに流されたと大不評で未だに評価が低いですが、僕は彼等の作品で一番好きです。
MVも彼等のMVで最も格好良いどころか、メンバーの二人が「テッズ・スタイル」が登場し、理想的リーゼント不良スタイルに惚れ惚れします。
artist:MATTHEW SWEET
album:100% FUN
release:1995.03.14
最後はこちらです。
選択する時にやっぱり頭の片隅で色々なタイプでってのがマイケルを選んだ後に浮かびつつ考えてるとこの作品が。
同じロックでも先程のは楽曲的にハードなサウンドで、こちらはポップなサウンドとしての理想郷。
彼の作品は世界的に前々作の3rd「GIRLFRIEND」が評価も知名度も断トツだけど、私は断然にこちらです。
何度も書きますが全体のサウンドは勿論として、特にギターのサウンドが本当に理想的です。
エッジが凄い効いてるけど、ちゃんとアナログ的な暖かみも有り、こんな音でギターを鳴らしたくなります。
決して自分がギターを弾いてるからって訳で無く、音楽リスナーとしてそう思えます。
マシュー本人もギターは弾きますが、レコーディングに「RICHARD HELL」や「LOU REED」と活動してた「ROBERT QUINE」さんと、
「TELEVISION」のメンバーである「RICHARD LLOYD」が参加しております。
共に10〜20歳も離れた大先輩の、しかもジャンル的には違う初期パンク/ニューウェーブな伝説的な二人をメンバーに入れてる時点で格好良いです。
それでこのポップでメロディアスな楽曲に組み込むセンスが格好良いです。
この二人がいなかったら、此処までの作品になってないと思います。
時代的にはオルタナティブ・ブーム終焉の頃なので、近いサウンドは「PEARL JAM」を連想されるかも知れません。
この頃も勿論ロックを聴いてますが、どちらかと云えばリスナー遍歴で「ソウル」「ブルース」「テクノ」など、刺激を他のジャンルから感じてた時期だった筈で、
ロックと云ってもそれこそ「グラインドコア」とか「初期メロディック・デスメタル」とか極限的なサウンド以外にはなかなか不感症だったと思います。
そんな中でこの様なポップスで上記の様なサウンドと同様の刺激的な興奮を感じたのはビックリしました。
そう云う意味では「THE BEATLES」並の衝撃だったと思います。
(メロディーとしての)ポップスの魅力を本当に気付いたのはこの作品だったと思います。
あと、この作品から音楽を色として捉える様になった気がします。
この後からポップ・マエストロ3代親子関係として「JAMES TAYLOR(お爺ちゃん)〜JULES SHEAR(お父さん)〜MATTHEW SWEET(息子)」の流れを勝手に定説化して、研究してたのも良い想い出です。
複数の意味が有るので決してこれだけって事は無いのですが、「FUNNYSWEET」のSWEETは彼からの影響です。
葬式なんてする気は無いけど、この「I ALMOST FORGOT」は割と人生の最後に聴きたいって、ずっと思ってたりもします。
以上になります。
年末は是非音の良いアルバムでお楽しみ下さい。
次回の「MY Dr.CHOOSE」に御期待下さい。
さて次のお相手は誰になりますでしょうか?
最後に山本幹宗が以前活動していた【 THE CIGAVETTS 】の名曲をどうぞ。
楽曲やギタープレイと同じ位にサビのコーラスワークに注目です。
<SIDEMILITIA inc. STORE PAGE>
