<re:NEWS>
小林祐介氏にデザインして頂き、即日完売した下記アイテムの2nd COLORをオンラインストアでも発売を開始致しました。
re:Yusuke Kobayashi(THE NOVEMBERS)× SIDEMILITIA inc.
【 DEAR SIDEMILITIA inc.LIMITED DRESS SWEAT 】
¥7,500
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小林祐介(THE NOVEMBERS)デザイン/オリジナルボディー仕様の限定アイテムをサイト・リニューアル記念として発売。
詳しくは下記画像をタップ or クリック。
● THE NOVEMBERS Official Site:https://the-novembers.com/
● THE NOVEMBERS Official Twitter:https://twitter.com/THE_NOVEMBERS
● THE NOVEMBERS Official Instagram:https://www.instagram.com/the_novembers/?hl=ja
2回目となる人気TOPIC記事「MY Dr.CHOOSE」
今回のお相手はこの方です。
「THE NOVEMBERS:小林祐介」(Vo.Gt.)さん。
1回目の「山本幹宗」さんとも何気に交流が有ったりする小林さんですが、今回のテーマは直ぐに決まりました。
「ALICE IN CHAINS:アリス イン チェインズ」
1987年に結成したアメリカ出身のバンド。90年代のグランジ/オルタナティブシーンでも代表的なバンドですが、正直なかなか日本のアーティストから名前が出る事は少ないと思うバンドです。
実は小林さんと出逢った当初からこのバンドの話になったのです。私が彼のギターを弾く姿を初めてライヴで観た時に『LAYNE STALEYみたいな空気感ですよね』って伝えた事が有り、当然ながら『そんな風に言われた事が無いですよ』(笑み)と返されるも、小林さん自身も凄い好きなバンドだった為に盛り上がりました。
それ以降、今日に至るまでお話をする際は定期的にこのバンドの名前が出てきたりしております。
先程、名前に出た「LAYNE STALEY:レイン ステイリー」(1967.8.22~2002.04.05)とは「ALICE IN CHAINS」のヴォーカリストです。彼はライヴでは常にではなく楽曲によってギターを演奏します。ただ印象としてはヴォーカルのみでサングラスをかけてマイクスタンドを握ってる姿を想像する方が多く余り認識されてないのも事実です。だからこそ小林さんは驚いたのだと思います。
フロントマンとしての佇まいが本当に美しく、リンクする部分が今でも感じています。同時代の「NIRVANA:KURT COBAIN/カート コバーン」がギターを持つ美しさとは私にとって全く違うんです。
誤解を招く表現ですが、フロントマンとしての輝きが強いからこそギターを持つ事によってそれが邪魔をする様な危うさって云うか、小林さんのヴォーカルとギターの合間に有る淫靡な雰囲気が本当に格好良いんです。
そんな流れも有り、今回のテーマが決まりました。
先程も触れておりますが、やはり「NIRVANA」と比べると「ALICE IN CHAINS」の影響を公言する方は殆んど国内では見かけられない。
原因は当時影響力が今以上に大きかった雑誌(メタル専門誌や洋楽全般の専門誌)に取り上げられつつも、サウンド的に何方側にも偏っていない彼等のオリジナリティが逆に仇となったと思います。(この辺は初期の「MANIC STREET PREACHERS:マニックストリートプリーチャーズ」「THE WILDHEARTS:ワイルドハーツ」も同様に)
この特集で新たな「ALICE IN CHAINS」の中毒者が増えたら幸いです。
それではごゆっくりとお楽しみ下さい。
<YUSUKE KOBAYASHI>
遠藤さんが前述しているように、「ALICE IN CHAINS」からの影響について公言している人を見かける機会はあまり多くありません。
僕もこのバンドについて他人と話した経験は数えるほどしかありませんが「People In The Box」の波多野くんや「PLASTICZOOMS」のShoくん、「Lillies and Remains」のKENTくんとは今でもたまに話します。(やっぱりみんな略称で呼びますね。「アリチェン」改まって文字にすると字面の違和感がすごい)
だから当時、知り合ってすぐの遠藤さんとアリチェンの話になった時は単純に驚いたし、楽しかった。
さて、このバンドについて書くにあたって最初に断っておかなければいけないのは、僕は初代Voの「レイン・ステイリー」在籍時の作品しかまともに聴いていないということです。
勿論、新Vo(名前を覚えていない)を迎えた現ALICE IN CHAINSもちゃんと聴いた。聴いたけれど、その後聴きかえすことは一切なかった。僕にとってはレイン・ステイリーのいる「ALICE IN CHAINS」が、ただただ特別過ぎるのかもしれません。(さっき、久しぶりに新生アリチェンを聴いてみたら、結構良かった)
17,8歳くらいの頃「NIRVANA」を好きになったことをきっかけに、友人や兄からいくつものおすすめバンドを紹介されましたが、所謂「グランジ」と呼ばれるものはほとんど響きませんでした。その中で良いなと思ったのが「ALICE IN CHAINS」でした。(あと「Melvins」とか)
当時、レインの声がちょっとカート・コバーンに似ていると感じたのと、仄暗くて美しいと感じる点に惹かれたのだと思います。ハードな側面、暴力性も他のバンドと違ってどこかエレガントで艶っぽい。
自分が裸のラリーズなどを理想のロックバンドのひとつに選ぶのも、そういった暴力性と気品のようなものの共存にあるのかもしれません。そして、勿論それが「THE NOVEMBERS」の命題の一つでもあります。
artist:ALICE IN CHAINS
album:DIRT
song:THEM BONES
release:1992.9.29 RELEASE
最初に聴いたアルバムという思い入れがある点を除いても、一番かっこいいと思っている作品。
「Them Bones」は特になのですが、コーラスの裏メロがとにかく美メロ。
逆に、レインが歌う主メロはストレートでパンキッシュなんだけど、この妙がまさにアリチェンなのでは。
変拍子の使い方も、スピード感の演出や、「ちょっとしたストレスを感じさせサビで解放」的な役割を効果的に担っていて、ひとつの楽曲としての情緒がきちんとデザインされていていることを再確認しました。
artist:ALICE IN CHAINS
album:JAR OF FILES
song:DON’T FOLLOW
release:1994.1.25 RELEASE
「DIRT」のようなサウンドを期待して聴き、予想を覆され驚かされた作品。
仄暗い美しさや、「ALICE IN CHAINS」らしい妖艶なコーラスワークはそのままに、全編アコースティックなアレンジ(ブルースハープなんかも演奏されています)。
この作品で僕は完全にノックアウトされました。ハードさや暴力的なディストーションサウンドは、彼らの一側面でしかなく、本質がここにある。(なんなら、ディストーションサウンドはオマケとすら思えてくる)
「DIRT」の中でいうなら「Rooster」。歌詞の意味は全く把握していないけれど、悲しみや虚しさ、怒りでさえ、こんなに美しく優雅に生まれ変わることができるなら、音楽はなんて素晴らしいのだろう。
artist:ALICE IN CHAINS
album:ALICE IN CHAINS
song:AGAIN
release:1995.11.7 RELEASE
アンプラグドと迷いましたが、こちらのアルバムで。
ドラッギーな雰囲気はより極まり(特に歌メロの怪しいハーモニー)、とにかく重い。
ヘビーロックという意味ではなく、空気が重い。それすら美しい。
ただ、この作品を聴いた時には予め当時の「ALICE IN CHAINS」の様子やエピソードなどを知ってしまっていた為、そのイメージと音楽が強く結びついてしまった気がする。
レイン・ステイリー、安らかに。
<HIROMI ENDO>
小林さんの選曲は如何でしたでしょうか?「ALICE IN CHAINS」初めて知った方は楽曲自体に驚きを感じた筈ですし、彼等を既に知ってる方なら選曲にでしょう。
僕自身は彼の選曲で興味深かったのは「JAR OF FILES:DON’T FOLLOW」です。
他の2曲以上に彼の本質を感じれた次第で、今後の印象が変わりそうで嬉しかったです。
音楽だけでなくカルチャー全般ですが、好きな人からの影響で受け止め方や印象が変わる事はとっても幸せな事だと僕は思ってます。
ちょっと話は逸れますが「MIX CD」にも同じ様な事が起こります。
MIX CDで気に入った楽曲が収録したアルバムを購入して聴いた際に『何か違うぞ?』って感じる現象。良いか悪いか別としてMIX CDの流れを求める自分に気付きます。
切っ掛けだけでなく、その時にだからこそ受けた特別な印象を僕は大切にしたいと思ってます。
年末年始(2018~2019)は是非「ALICE IN CHAINS」をお楽しみ下さいませ。
さて、私の選曲した3曲はこちらになります。
artist:ALICE IN CHAINS
album:DIRT
song:ANGRY CHAIR
release:1992.9.29 RELEASE
彼等の2nd ALBUMから。彼等から1曲選べって云われなくても選ぶし、この世の全ての音楽の中でも選ぶと思う位に重要。
洋服屋だけどこの曲に本当に強く強く影響を受けている。旋律が最高なのは当然だけど何よりもタイトルとリリックが凄いと思う。
アルバム全体が混沌に包まれてるし、実際にヴォーカルのレイン自体が可成りドラッグに溺れてるからこそのリリックなのは分かるけど、それでもこの美しさは異常だと思った。
特に「SHADOWS DANCING EVERYWHERE」って歌詞は、このタイトルと一緒だからこそ世界で一番美しい描写だと思う。実際にアルバムもこの作品が一番聴いてるし、お勧めしたいと常に思ってる。
artist:ALICE IN CHAINS
album:ALICE IN CHAINS
song:GOD AM
release:1995.11.7 RELEASE
ベーシストが交代した後の彼等の3rd ALBUMから。当時日本ではジャケットが問題になったりもしました。
2nd以降はメンバーが脱退したり、ライヴが出来なくなったり(レインのドラッグ問題が原因と云われてる)とメンバー内での問題が浮き彫りになってる感じがしてましたが、今作も流石の格好良さです。
それでもこの楽曲も含めてタイトルセンスがやはり素晴らしいです。特にこの楽曲のタイトルは色々な憶測が浮かぶので興味深いです。
その中でも彼等の発表した楽曲で旋律(ヴォーカル以外)だけを考えた時は、この曲がベストだと思ってます。
彼等の中でも極端にシンプルな構成だったりしますが、だからこそダブル・ヴォーカルが浮き上がるマジックです。さり気ないギターの単音メロディーも含めて。
全く似てるとも思いませんし、影響を受けてるとも思ってませんが「THE NOVEMBERS:鉄の夢」を初めて聴いた時は、この曲と同じ様な魅力を感じました。
楽曲自体から感じられる「追いつめられる様な切迫感からくる快楽」の印象が共通点に思っており、今でもライヴでプレイし続けてるのもファンとしてとても嬉しいです。
artist:JERRY CANTRELL
album:DEGRADATION TRIP
song:OWNED
release:2002.11.26
きっと小林さんに『ズルい』と云われる可能性も有りますが、「ALICE IN CHAINS」のメインソングライター「JERRY CANTRELL:ジェリー カントレル」(Gt.Vo.)のレインが亡くなった年にリリースされた2枚目となるソロアルバムです。
こればかりはどうしようも無いのですが、若くして亡くなったレインが神格化されてるからこそ復活した「ALICE IN CHAINS」や彼をどうしてもレイン本人では無いのに「前後」で分かられてしまってる気がします。実際に楽曲の殆んどを手掛けてて、ギターだけでなく歌に関しても凄い方なのに。
レインの歌声だけでなく彼の歌声もあるからこそ凄かった側面を私は重要に思ってるので。
因みに最初は1枚だけでリリースされましたが、同年に限定で本人が本来リリースしたかった2枚組で発表したのがこちらのバージョンです。それにしても彼のギターのコード進行は個性的過ぎです。
ギター理論を知らない人みたいなコード進行だけど、聴いてる人の耳に馴染ませる魔法使い。
● ALICE IN CHAINS Official Site:http://aliceinchains.com/
<THE NOVEMBERS:INFORMATION>
THE NOVEMBERS
– ANGELS ONEMAN TOUR 2019 –
19/3/16(Sat) 仙台LIVE HOUSE enn2nd
19/3/17(Sun) 新潟GOLDEN PIGS BLACK
19/3/20(Wed) 名古屋CLUB QUATTRO
19/3/22(Fri) 梅田CLUB QUATTRO
19/3/24(Sun) 岡山IMAGE
19/3/26(Tue) 福岡The Voodoo Lounge
19/3/31(Sun) 札幌DUCE SAPPORO
19/4/6(Sat) マイナビBLITZ赤坂
2019年春に7枚目となるフルアルバム「ANGELS」のリリースが決定。
それに伴いワンマンツアーも発表されました。
詳しくはオフィシャルサイトをご覧下さい。